文化を守るとはなんだ

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

津軽民謡、津軽三味線という伝統芸能を人に伝えていく仕事をしているわたし。音楽でもあるし、詩でもあり、歴史でもあり、その土地を伝えるためのものが民謡の世界だと思います。

 

中心にあるのは人であり、その人々がどういった生活をして、土地の風土に合った風習を作っていったのかもわかるかもわからないかも。

 

 

ある場面では悲しい事を伝えるために存在していたりしますし、うれしい事を伝えるために存在していたりします。人ってどんな顔で笑うのか、泣くのか、怒るのかを歌詞に乗せたりします。

 

踊るとは舞うのか、跳ねるのか、飛ぶのか、昔からの人という生き物を伝えてきたのが、伝統芸能たちなんだと思います。

 

文化を守るとはどういう事なんでしょう。

 

歴史を守る。

土地を守る。

風習を守る

それらが繋がって、その土地に住む人々の生活を守る…に民謡はなるのかもしれません。

 

 

音楽という広いくくりの中での津軽三味線は「自由な発想」に焦点があてられます。「自由な発想」の根底にあるのは「飽きさせない」であり「稼ぐ」という事だったりします。飽きられてしまったら次の仕事は無いので、様々に考えた結果が即興演奏になったんだと思います。

 

そういった事を追求してくれたおかげで、津軽三味線は世界の音楽と交わる事が出来るように発展しました。

 

発展と文化を守るは相反するもの。

発展する事を考えるのであれば、文化を守る事が足かせになる事もあります。

守るものがあるから良い事もあるし、守るものを無くすから良い事もあります。

創造というのはそういった矛盾の中から生まれることが多いと思います。

 

 

さて、文化を守るとはどういう事なのでしょう。

近々、そういう発言が必要になるようなので自分なりの答えを用意しておこうとおもいます。

 

ではまた。

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令和6年4月21日(日) 開場12時半 開演13時

 

『民謡どうでしょう?Vol.8』

 

会場は横浜にぎわい座芸能ホールです。

 

ゲストに横川裕子さんをお迎えして、全国各地で愛されている民謡を楽しめるコンサートです。

 

チケットは前売3000円、当日3500円。

 

席に限りがございますのでお早めにお買い求めください。

 

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