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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
昨年、知人より工具を頂ける話から、修理作業を家で行う事が増えました。
今までは壊れればおしまい、な使い方をしていたのですが、ねじを数個外して中を見ると、単純な事で機械が動かなくなっていた、動きが悪くなっていただけの話だったりすることに気付かされました。
趣味で使っている釣り具もメンテナンスをするのですが、そこで勉強していたはずなんです。また三味線でも勉強していたはず。
しっかりお手入れしていると、自分の人生と同じだけ使う事が出来る道具もあるんです。使い捨ての世の中に変わった、なんて言葉が過去に聞いた記憶があります。経済成長によって日本が豊かになると、今まで大事に使っていた事が忘れられていく風潮を危惧した話の中で出てきた言葉だったと思います。
さて、今はどうでしょうか。
先日、今はもう三味線を触っていないとの事で、三つ折りケースを重造会を卒業した生徒さんより頂きました。息子殿にそのままスライドして使う事になりました。使えるものは少し磨いて使えばいいんですよね。
うん、それでいいはずだ。
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