ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
同じ仕事をする中で、自分が楽しいと感じられる瞬間を探すのが好きです。その瞬間を人に伝え、たった一人でも共感した人が同じく楽しくしてくれるのは、喜びという充実感があります。そういった事を今もしているのかもしれない、と思うと、それなりに天職と呼ばれるものにありついているんだろうなと感謝です。
津軽三味線を教える教室では、段階的に津軽三味線にハマってもらえるように、色んな事を交えて教えています。年齢や職業、趣味などの話を基にこういう面白さがありますよ、と提案するのも師匠の大事な仕事だと思います。
根底には愛好家が増えてくれるように、民謡界がにぎやかになるように、というのが理念や理想、進むべき道です。その道はどう曲がっているのか、どう進んでいるのかを探求していくのが師匠という人だと思います。
ある意味、冒険家に近いかもしれません。
私たちは音で人を動かします。
その音が必要とされると人が動き、お金や距離という障壁を乗り越えてでも会いに来たり、聴きに来たりしてくれます。
音に魅力があるから人を動かせる。
だから音に対して真剣に考えなくてはならないんだと思います。わたしの知ってる人は三味線にまつわる工夫を様々行って失敗してます。当然成功した部分もあるのですが、その失敗があったから生まれた音なんだと思います。
失敗は努力の結晶ですもの。
職種でも、会社内の部署や、身近な組織でも同じ。人を動かさないといけない時って存在するし、人を動かせる能力を少しは持っておかないといけません。
システムエンジニアは、システムという段取り上手な道具を、人間の役に立つように開発します。その先で動くのは人間であり、その人間が楽しく作業が出来たり、楽に作業が出来たりすることを探して仕事をしていくのが本当の姿でしょう。作ったものを使えるように使え、っていうのは乱暴極まりないですし、エンジニアとしてどうかと思います。
先にあるのは自分が作り上げたものを使って動くであろう人。
あなたと同じ人間。
という事じゃないでしょうか。
経営者であっても人を動かします。
直接動かす、引き寄せる、状況は様々ですが、人が動いて初めて、仕事って成り立つのかもしれない、と感じている最近です。
手抜きしたらバレるし、手抜きした分不信を招きます。結果、生活が出来なくなったりするわけで、人が動いた事、動いてくれたことに感謝の心を忘れずに行動をしないといけないんだろうと思います。
とはいえ、うちの教室でのお稽古の始まりはお茶。
そしてぼーっと世間話。
本当にそれは人を動かす何かになっているのか…自分を見直さないといけないのかも。
ではまた。
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