こんなに作ってどうする

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

紅木かもしれない木材のひとつからこれだけの「かせ」の本体が取れました。

 

14本…長さと幅を考えて寸法をえんぴつで、とやっていったらこうなりました。

 

細いからこんなもんかもしれませんが、これだけあってもどうしようもないんですよ。

 

なんせ、ゴム紐はへたるので交換はしますが、わたしが使っているものはかれこれ20年以上使っているわけです。失くさない限り、一生使えると言ってよいものなんです。

 

これから糸道を削り、それぞれの絃に合わせて深さなど考えます。

 

それが終わると手に触れた時に、少しやわらかく感じるように角を少し落としておきます。ゴム紐(白じゃない方がいいかも)を縛って完成。

 

価値は一生ものです。

このひとつでどれだけの伴奏を熟してきたことか…

 

 

問題は、これを使う人が何人いるんだって話。

全国を見まわしてもそう何人もいないって話。

凝り性、ということで済ませておきましょう。

 

ではまた。