この道で食っていくためには⑥

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

書いているうちに案が浮かんでくるものでテーマ記事の数が伸びてます。

 

それもそうですよね。自分の経験を書いているのでそんな簡単に終わるわけがありません。

 

 

知識

 

 

自分の三味線に対する知識。

三味線に対する知識。

師匠がいるのであれば流派への知識。

師匠への知識。

名人だと言われる先達者への知識。

団体、組織への知識。

曲への知識。

津軽という地域への知識。

 

 

いろんな知識が必要です。

 

道具に関してだと、流派によっては、このお店を使うようにと指定されている場合もあります。よい音を提供してくれると評判のお店の情報を手にすることもあるでしょう。自分好みの音を出したい時には糸、駒、皮張り、本体がどんなものなのかと自分の道具と対話しなくてはなりません。また自分好みの色合いやさまざまな飾りなど、道具に関しては悩みごとが増えてしまうくらいです。

 

ひととの付き合いは仕事へ直結します。自分の師匠がいるのであれば最初に頼るのは師匠になるひとが多いのではないでしょうか。そうであれば流派への知識を深めておいたほうがいいです。もしかすると門下の中にすごい人が隠れているかもしれません。

 

また応援者がいるひとも、その応援してくれているひとに対して知識はあるべきです。応援者の顔にどろを塗ってしまうような振る舞いや言動をさけるのは当たり前のことだと思います。特に応援者の社会的地位や影響力などもきちんとわきまえた上で仕事につなげていかないといけません。

 

スポンサーなら最初から気遣いするのですが、門下生ともなると軽く扱うひとって結構います。門下生ですからそうなるのもわかるんですけど、ひととしてどうなの?って思うこともありますよね。教室を立ち上げたり、流派を名乗るのであればそのへんの勘違いは気を付けたいものです。

 

演奏している時に自分の土台となるものへの知識も大事です。津軽三味線や楽器に限った話ではないですね。なにを土台にして自分はご飯を食べていけているのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

先達者や地域で生まれた演奏法や曲。

創業者がみつけた商売。

 

そんなものの上に立っていることを感じながら生活することも大事だと思います。

 

先達者のミス、創業者の的外れなんかも見えてきて面白いと思いますよ。

 

 

脳みそは使ってなんぼ、と社会人になって最初に出会った上司に言われたことがあります。それまで脳みそはあまり使ってませんでしたし、言われてからも10年近くは脳みそを使ってませんでした。

 

知識を得ると脳みそはよろこびます。

ぜひ、いろんな知識を手に入れましょう。

 

ではまた。