この道で食っていくためには②

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

このテーマで何回書けるんだろうか?

昨日投稿して悩みました。

 

いつもなら10回目の投稿を区切りにしてましたが、たぶん区切りは必要ないん(早期終了)じゃないかな、と思っています。

 

それもこれもコロナ禍のお陰(影響)です。この道で食っていけている人といけない人を、残酷に引き裂きました。人を集める事が悪となってしまったからです。

 

腕とは別のところで活動を止められ、再開の目途は感染者が増えるたびに遠のきました。そしてひとの心が折れるのに十二分な時間がかかってます。

 

活動、発表の場を奪われ。

収入のチャンスを奪われ。

資金ショートで楽器のメンテナンスや次への企画を進めることも出来ない。

 

人間はなにもしていなくても腹が減ります。

心配ごとを抱えていても、疲労が蓄積して動けなくなっても腹が減ります。

そこに必要なものが第一です。

頭に栄養が回らないといいアイデアもうかびません。

困ったもんです。

 

 

 

人生設計をしましょう

 

 

生活していく身の回りには固定費というものがあります。

アパートやマンションを借りているのであれば家賃。

家のローンや、固定資産税。

その他住む場所に対して関わる保険なども固定費ですね。

そして光熱費に上下水道費もかかります。

節約は出来ると思いますが、基本料金が設定されているのでゼロには出来ません。

 

基本料金があるものといえば電話もそうですね。

電話が無ければ仕事の問い合わせを受ける事もできません。

今どきは書類のやり取りはメールが主になり、LINEでやり取りしている人もいます。

スマートフォンはその点、非常に便利であり、必携の道具です。

 

衣装のメンテナンスと仕事道具のメンテナンスも固定費です。

お手入れする事が必ず出てきます。

 

衣装は汗臭いままではおけませんし、仕事道具も壊れれば直さなくてはなりません。

どんな商売でもここまでは変わらないはず。

 

舞台は華やかなものではありますが、その設計がしっかり出来ない人はそのうち次の企画が出来なくなると思います。損得で仕事はしなくてはなりません。そこをきれい事のようにしているようでは、この道で食っていくことは出来ません。

 

芸だけに頼らず収入が生まれるようにしておくといいですね。YouTubeなどに才がある人はそっちで少しでも助けがあったりしたらいいですよね。あとは邦楽だけではなく、もっと音楽活動の幅を広くするのも一手です。活動の場はとにかく多岐に広く作る事も考えておきましょう。 

 

舞台が忙しくなると忘れてしまいますが、舞台が無い事を覚悟して考えておくべきです。そうでないと自分の存在価値みたいなものを保つことが出来なくなります。

 

浅利みきさんから言われたことがあります。

 

「芸人を殺したければ舞台を取り上げればいい」

簡単に役立たずにすることが出来る、と笑ってました。

 

ほんとにそうだと思います。

津軽三味線弾かなきゃ、ただの人ですもの。

 

はっはっは。

 

 

 

コロナ禍が消え去ってくれないとむずかしいですね。

ではまた。