ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
今年でわたしも半世紀生きた事になります。
今後半世紀を考えて行動しなくてはならないと思い、最近よく考えていることがあります。
「いつまでやるの?」
ですね。
現役続行、演奏家としていつまでやるの?という事は考えていないといけないと思います。
終活なる言葉がありますが、それに近いです。
自分が残しておきたいものをきちんと整理して、きちんと残すようにする。無様になったものが残ってしまうのではなく、自分の意志で残していくということが芸事には大事だと思います。
見て盗むもの、感じて盗むものというのは未来永劫変わりません。
いつの時代になったとしても音の世界は「出てきた音」が正解なのであって、数値やノウハウ以外に肌で感じたり耳から聞く感覚がものを言います。デジタル化出来ない部分があるのでむずかしいとは思いますが、そのへんは未来のひとがなんとかしてくれます。
わたしが心配することでもないかと。
津軽三味線の本質はなんなのでしょう?
わたしなりの答えは戦争への恨みだと思っています。
もしくは未来への望みと過去への感謝です。
宗教じみてるかもしれませんが、それらにつながるのは心の叫びや絶叫なのかな。
だから技術重視、音色重視の最近の津軽三味線は受け入れられません。
いつまでも荒っぽく、血の滾りをストレートに表したいと思っています。
まぁ、演奏中はチンと座ってるんですけどね。
家庭内では継承出来てるのでそこは心配してません。
あとは自分の体力などと相談。
節目なのできちんと考えたいです。
ではまた。
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