コロナ禍感想

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

年末にでも書こうと思っていた題名ですが、世の中の動きに開放感が出てきたので期待を込めて書こうと思います。

 

コロナ禍の始まった年。

緊急事態宣言が出た瞬間から舞台仕事のキャンセルが入りました。

 

予定が近いものはもちろん、先行き不安によって半年後の約束まできれいに無くなりました。

 

キャンセル料をもらう事も出来たんだと思います。

わたしの場合はキャンセル料は一切もらいませんでした。

 

もらわなかったというより、もらえなかったというのが正しいかもしれません。いつもお世話になっていたりする人からの依頼がほとんどなので、「また収まったらね」と次の約束が励みにもなりました。

 

約束が2年越し、3年越しになったものもあります。

当然、実現できた約束もあれば、実現できなかった約束もあります。

 

年を重ねるうちに立場が変わり、自分に権限が無くなったと共に約束を果たせなかった方が少なからずいます。

 

担当を外れたり、勤務地が変わったり。

人それぞれの巻き込まれ加減でした。

 

最初の年は少し楽観視出来ていました。

 

教室の生徒さんもひとりを除いて来なくなりましたし、自分の自由時間がたくさんできました。

 

タイミングが合っていたのもあり、ボートのメンテナンスに明け暮れるような日々を送っていました。おかげで船外機やエンジンに詳しくなれました。

 

 

しかし、だんだんと感染の波があることや、大きなイベントが開催される度に感染拡大することが見えてきました。政府は否定しますがオリンピック・パラリンピック開催がいい例です。思い切り増えましたよね。当然、感染者が増えると締め付けも増します。

 

感染対策を徹底すればいいかもしれない、という期待は簡単に不安に押しつぶされてしまいます。

 

その中でも開催するひともいましたし、ゲストとしてわずかに演奏することがありました。

しかし、それも1年間に2回という、なんとも少ない舞台の数です。

 

「あー、このまま腕が落ちていくんだろな」という不安もありました。

お稽古はしますが、腕を磨くのは舞台です。

お稽古だけで腕は磨けません。

 

自分で企画しようと動いても、周りの状況をみると断念せざるを得ません。

なんせお客さんを集める事が出来ないのです。

わたしの収入はチケット代金です。

無料で舞台を、なんてことはしていません。

 

無料でなんてやっていられるのは別にちゃんとして収入のある仕事を持っている人だけです。

もしくは収入が確保できる仕組みを作っていた人だけです。

 

オンラインでコンサート、なんてのも考えましたけど経費はかかるものです。

 

「お部屋でコンサートなんてしたところでそこに料金を払う?」

「いや、払わねーな」

 

わたしなら舞台セットなどに期待する部分が多くあります。

音響もそうですね。

心地よい音いっぱいの舞台を見る事にお金を払いたいです。

 

そうなると場所を借り、機材と人を手配しなくてはなりません。

そこには確実に料金が発生します。

 

助成金を使えば、とも思いましたが基本的に個人への補助金助成金はありません。

 

国の支援するものは個人ではなく団体が優位です。

個人の収入のために税金を使うわけがありません。

 

となると、当然集客が見込めない不安が一歩踏み出すことを引き留めます。

 

さて、三年目だよ。

 

世の中が少し明るくなってきた気がしました。

というか、ワクチン接種等の対策がなされた…という話を報道で耳にするんですけど違います。

 

明るくなってきたのではなく、吹っ切れてきたのが正しいと思います。

 

慣れてきたのでもありません。

諦めたのでもありません。

認めたんでしょうね。

 

だってコロナウイルスを無くすことはできない事がわかったんですから。

 

 

たぶん年内はまだまだ舞台は少ないはずです。

年明けにどうなるか。

感染者が多い、少ないではなく感情がどうなっているかですね。

そうすれば4月頃から舞台の声がかかるようにはなるでしょう。

 

コロナ禍前から副業をしていて助かった部分がありました。

ここは大いに感謝しています。

 

仕事というものを見直すことも出来ましたし、時間の使い方なども考えるいい機会になりました。

 

自分の身体についても考えましたね。

ほんとにおかげさまです。

 

 

まだまだ暗い感じはしますが、11月には市民文化祭が開催されます。

あと頼まれている舞台もひとつあります。

このまま順調に増えてくれればいいな…と、スケジュールゼロの日々を思い出す今日この頃。

 

ではまた。