ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
飛び飛びの投稿でもシリーズ⑦まで来てしまいました。
けっこう溜まってるのね、みたいな感じで自分を再発見しました。
さて、今回の変だと思ってるのは「普及を謳う」部分でして、楽器屋さんとの関わり方も含まれます。
楽器屋さんはそのまた上に材料屋との繋がりがあり、また材料屋は貿易商と繋がりがあり、その上にはお国の取り決めがあります。
民謡界というより邦楽界、その他音楽業界にも関係する話かもしれません。
なんでこんなに楽器が高価なのさ
私、学校へ通っていたころはバンドブームに乗ってエレキギターを触ってました。目的は不純なところもあったんですけど、友達が聴かせてくれた音楽がとてもカッコよくて演奏してみたくなったのです。
楽器に関してはうちの先生も寛容な人だったので、いろいろと触ったわけですけど、エレキギターはいわゆる『入門用』としての道具が非常に良いものが多いのです。
実際、中学校の時に買ってもらったエレキギターは部品交換などは一切せずに、セッティングを自分で見つけたりしてパワーと切れのある音を出してくれていました。
純正でついている部品がとても良いのと、ジャパンクオリティなるものが素晴らしいのです。それでいてアンプからシールド、チューナーにソフトケースやストラップに至るまでセットで5万なにがしで揃うんですよ。しかもすべて新品です。
一方、誰でもは買えない楽器
三味線って舞台にあがるためには良い三味線を持たないとダメなんだよ。
そうですね。花梨の三味線なんか持ってると怪訝な顔をされますよね。しきたりの世界でもあり、また音に関わる部分は譲れない世界でもあるので仕方ないとは思います。
しかし、普及できる?
金額で選別されないですか?
今、紅木の三味線がいくらして、大卒初任給がいくらか知ってます?
趣味にのめり込み人生を謳歌する40代の平均所得って知ってます?
なんかね。
邦楽界に関わる人たちの頭の中って未だにバブルを引きずってると思うんですよ。
はい。
続きはまた。
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