ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
いろんな変な事がある津軽民謡、津軽三味線の世界。
また輪を広げて民謡の世界ともなると、変な事だらけです。
わたしにとって疑問に思う事=無駄な事なんで、どうにかならんですか?と思ってる事をこのシリーズ投稿では書き綴っていこうと思います。
先ず最初に「団体」に触れます。
このところ団体に関してはハズレが多いですが、今に始まった話ではなく過去からずーーーーーーーーーーっと続いてます。
団体としての機能を果たしている場所は少ないんです。
少ないんですが、その団体の中枢にいる人たちはそう思ってなかったり…
あ、それでも所属していない団体に関してまで書くと誹謗中傷や名誉毀損になるんだろうか。
ま、いいか。そのうちわかるさ。
心配はおいといて、団体についておかしいと思うのは生徒数を聞いてくる事。
「何人、生徒さんがいらっしゃるんですか?」と聞いてきます。
生徒数に年会費をかけて徴収するのが最近の当たり前なので、なにも思わないのでしょうけれど、人の台所事情を探るようなのって誰も疑問に思わないんでしょうか。
ぶっちゃけそのお金を集め、団体へ納めるわけですけど、そのお金はどうやって使われてますか?世のため、民謡界のためになってますかね?
集めたお金は生徒さんの労働によって生まれたお金です。寿命や時間を奪ってることになってるんですけど、生徒さんのために何か団体はしてくれてますかね?
年会費は団体の活動資金に使われてるいう大義名分を掲げ、それに協力してくれと団体幹部は軽々と頭を下げ、愛好心を利用してるだけじゃないですかね?
教室ではわたしも月謝という名目でお金を生徒さんから集めています。生徒さんは新しい技術や考え方、民謡への取り組み方を理解するための費用です。そして、わたしの生活費、家族の生活費ともなるお金なので、お互いにとても大事なものになります。
大事なものですから、そこに価値を生み出し、その価値を高めようと努力してます。日々お稽古しているのもそういう理由が含まれています。いつまでも、どこまでも精進をしていくことでお月謝の価値を上げていけるはずなんです。
教材を用意して、手順通りに進めていれば師匠業が出来るかと思ったら大間違いです。
世の社長と呼ばれる人たちって、地位に胡坐かいてるだけの人でしょうか?下から見ればよくわからない行動はあると思いますが、次の仕事、次の仕事と全社員の生活を守るために右往左往してる社長もいませんか?
全社員が幸せになると会社の価値が上がり、会社の価値が上がると次の仕事が入ってくる。
芸事も全く一緒です。
しかし、団体ってどうなんでしょ?
団体全体の価値が上がる何かをはっきり見てますかね?
活動資金が必要なのは分かります。
無ければ動けないのも事実です。
しかし、集める事が大事になっていませんかね?
「会員減少に歯止めを」「若手育成」と掲げるのはいいんですけど、少子化の影響で人口減少は進みますし、若者の収入はバブル崩壊後からずーーーーっと下がっています。
20代から趣味探ししていた時代は、はるかはるか昔に終わってるんです。
津軽三味線って買うと高いんですよ。若いうちなんかは月賦で買えばいいじゃん、って話も聞きますが、仕事で使いそうな車ですら買わず、免許ですら取らなくなってきてるんですよ。それぐらい世間が趣味をゆるさない環境になっているし、その環境に対応するために考え方がよりシビアに必要なものとそうでないものを選ぶようになってるんです。
周りを見れば趣味を楽しめるのは60代になってから。でもそんな話も神話になっちゃいました。かの大物政治家の有名な2000万円という言葉で崩れ去りましたよね。老後に必要なお金を得るために死ぬまで働かなくちゃならない・・・そんな時代だから集めるのに必死なのかもしれません。
・・・創立時に掲げた理念や思想ってどんなものだったんでしょうかね。
・・・継承するってのはどうなっちゃったんでしょうね。
・・・団体の存続って、なにを存続させるのか見えてるんですかね。
これらは流派、教室、愛好会をまとめたから起きた弊害でもあります。
その弊害はひどくなっていく一方じゃないでしょうか。
気付いて改善している団体もあります。
全部の団体がそうなってくれるといいのに…なぁ。
つづく。
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