お稽古とは

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

今日の演奏

お稽古ってなんですかね?

お教室ってなんでしょうね?

習うっていうのはなんでしょうね?

 

 

いつもこういうことを考えているのですが、答えのひとつに「継承」があると思っています。

 

自分も過去に作られた曲を継承しているわけで、今はその継承してきたものを未来へ残そうと伝えています。

 

発展、という考え方は技術の習得や舞台の完成度。また自身が主宰する教室の繁栄なんだと思います。その根本にあるのは「継承」なんだと思ってほしいです。

 

 

では「継承」というのはなんでしょうか?

まずは真似なんだと思います。

 

真似してから工夫するのは発展につながるものです。自分の師匠が行っている事をまずは習得しなくてはなりません。

 

 

簡単ではありません。師匠が分かっている事をすべてわからなくてはならないから。師匠がどのくらいの時間を使って習得したのか分かりませんが、師匠であるひとはその時間を短縮してあげる努力をしなくてはなりません。

 

そこで必要なのがお稽古です。

 

お稽古をする=回数と時間が必要なわけですが、師匠は自分が遠回りしたと思った事は弟子にさせてはいけません。必要な遠回りと、不必要な遠回りをきちんと分かったうえで教えないといけません。

 

 

習った弟子は遠回りしていないので、時間が出来ます。その時間を使ってより高いところへと技術を昇華させたり、また違う曲を作ったりしなくてはなりません。

 

 

「継承」には使命もくっついているのかも。

師匠と弟子の信頼関係で、今あるこの芸能が発展していくはず…なんですが、お教室となるとあることが絡みます。

 

【経営】というやつですね。

 

師匠も生活をしなくてはなりません。収入が無ければ子供を育てる事も、日々食べる事も、また楽器の手入れや衣装の手入れも出来ません。そこでお月謝として教える芸を商品として売るわけです。

 

 

うまく売っていけば儲かります。ただ儲かるのではなく、もしかすると自分も楽しんで周りも楽しんで感謝されながら儲かるのです。

 

最高ですね。

そんな商売が他にどれだけあるでしょうか。

 

 

しかし、ここで「継承」というものがうまく伝わらなくなります。

もしかすると伝えなくなる、なんてことも起きます。

 

師匠なんてのは「継承」の材料がなくなれば必要ない存在ですから、師匠自らが材料を小出しにしていくのです。

 

 

さて、長くなりそうなので今日はここまで。

 

ということで、シリーズ化しようと思います。

 

テーマは「お稽古」です。

ではまた。

 

 

≪舞台宣伝≫

民謡どうでしょう?Vol.6

令和4年4月29日 (金・祝日)

横浜にぎわい座 芸能ホールにて

12時半開場、13時開演

チケット 前売3,000円 当日3,500円

 

チケット問合せ

横浜にぎわい座 045-231-2515

 

DG5事務局 090-2211-5458(斎藤)

(有)紅屋 046-254-4681

(有)仁木三味線 090-5782-7408

E-mail : dg5@syamisen.com

そして出演者全員です。

 

重造会本部教室 0776-27-5010

 

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