ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
シリーズ「大会へ向けて」の4回目。
昨日は当日用の記事になってしまったので、今日のお話は2回目の記事からの続きになります。話の流れでついつい先取りしてしまいましたが、混乱しないようお願い致します。
さて、2回目の話はメンテナンスでも時間のかかるものについて焦点をあてました。
大会当日へ向けて、どの時点で自分の三味線を最高の状態に仕上げていくか考えていく、というお話でした。
ただ、大会って1年通じて何か所もあるわけで、そんな何度もメンテナンスを?と思うでしょう。
わたしも毎回に対して行ったことはありません。
チェックをして合格であれば皮張りも棹の調整も出しません。
結婚式に付き物の坂のお話。
人生には3つの坂があって、そのひとつに『まさか』っていうのがあるっていう話です。それを避けたいんです。
自分の腕が悪くて成績が悪いのは納得できます。しかし、道具の調整がいまいちで成績が悪かったら道具のせいにしますか?自分の愛三味線を憎むことができますか?という事です。
舞台や演奏依頼があればその都度調整に出すのが当たり前の業界です。尊敬を集める奏者はそういった事を考えて舞台に臨んでいたんです。だからいつも良い音、良い演奏が出来ていたんです。その一端を大会は気付かせてくれる、と思っています。
さて、この回も実はメンテナンスのお話なんです。
お稽古シリーズでも触れていますが『からだのメンテナンス』です。
大会というものには魔物が潜んでいて、いろんな故障を招き入れます。手首の痛みや、肩の痛み、指の痛み、痺れやなども引き起こす可能性があります。それもこれも熱心に取り組んだ証ではあるのですが、そんな証は必要ありません。ですから、大会に向けたお稽古に集中すればするほど、身体の状態にも気を配ってください。
魔物はすぐに牙を向きます。
わたしの場合ですけど、大会当日直前にマッサージを受けると、なんか手元が狂う感じがありました。直前より3日前くらいに受けておいて当日をむかえた時が一番しっくりきてました。
満足いく演奏。
納得の演奏。
これって痛みがあったりしては出来ませんよね。
ということで、再び身体のメンテナンスが出てきました。
ここまでで曲が決まり、楽器調整の段取りが見えて、自分のからだにも意識が向くようになりました。
まだまだ中盤。
続きはまた明日。
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