ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
昨日はメンテナンスについて事前準備編とでも言えばいいでしょうか。かなり前に済ませておくべき部分を書きました。
順序からすると本当は最後に近く書くことなのでしょうが、メンテナンスに触れたのでこのまま当日編を書きます。
大会当日になって先ずは三味線がパンクしてないかチェックですね。パンクしてたらアウト!となりますが、お仲間がいればなんとか出場出来るかもしれません。
慣れてない三味線ともなると、満足な演奏にはなりませんが出場出来ないよりは成長出来ます。緊張感のある中、追い込まれた中でどこまで実力発揮できるか?という課題を舞台が用意してくれたのだと思ってください。
パンクしてなければ最終チェックです。
撥のチェックをしましょう。
撥先に擦れ傷というのは付き物ですが、その擦れ傷は爪でなぞって引っかかってませんか?たった1発でも撥は削れ、欠けます。鼈甲自体は丈夫なのですが、そういった部分があるということを忘れないでください。
擦れ傷が波波、ギザギザとしてると叩くときに僅かですが抵抗になります。トレモロと呼ばれるフレーズなどは影響が出やすいですね。
そして、鼈甲が欠けた時は鋭利に欠けます。
だから糸を早期に切ってしまう原因になります。
カッターで叩いてると思ってください。
そういったところも注意しておきます。
次は糸ですけど、糸が最も大事です。
1番よい音、よい響きが手に入るのは1番新しい糸です。三味線屋さんから聞いた話ですが、糸にも鮮度はあります。こだわるならなるべく新しい糸を使った方が良いわけです。幸い、三味線屋さんが出店してる事がほとんどなので、散歩がてら糸を買い求めるといいです。
そして、演奏直前はまっさらな糸で舞台に立ちます。糸が切れる心配が無い状況を考えれば、まっさらな糸が1番安全です。
伸びるとかありますけど、切れる方がコワイですよね。
あと切れちゃう人をみますけど、舞台人からすれば最低点です。楽屋で何を準備してたの?と怒られてもおかしくありません。
伸びが気になるなら、伸びを制する方法を師匠に聞きましょう。優しく丁寧に教えてくれるかはわかりませんが、かんたんな事ですから聞いてみましょう。
あとは実力を発揮するだけ。
緊張を解く方法?
そんなものは知りません。
ではまた。
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