才能と努力と環境⑥

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

努力している途中ふと思う・・・『上手になってるのかなぁ』一歩進むと二歩、三歩と戻るような感覚の日々。いつからそうなったんだろ。なんかだんだん下手になっている気がする。

 

 

この感覚に陥ったのであれば成長している証と思ってください。うまく演奏できていない自分がゆるせないのは、うまく演奏している自分像が出来上がったから。

 

 

わたしもそんな感覚になった事はあります。今でも同じですし、最近はいちいち気にしてません。気にする前にお稽古を重ねたらそのうち気付けるほどうまくなります。

 

問題はお稽古を重ねる事を受け入れられるか、受け入れられないか。そこに迷いが出るから前述のような心境になるんです。ブレにぶれまくって、ぐらぐらしちゃうわけです。

 

 

師匠という存在はその時に活躍します。生徒さんのお稽古がうまくいってる時なんて必要ない存在です。うまくいってないと悩んでいる生徒さんに対して、『大丈夫だよ、がんばれ』というのが最大のお仕事。それ以外は寝ててもいいくらいです。

 

たまにですけど、師匠の仕事を勘違いしている人もいます。『うまくしなくてはならない』と思うんですけど、、うまくなるのは生徒さん本人の仕事です。『コツや攻略法を教えて短期間に』と教えますが、それを身につけるのは生徒さん本人の仕事です。

 

努力しないとうまくはならない、でも辛い努力はしたくない。人間だもの。

 

辛い努力を揉みほぐして楽にしてあげるのが師匠なのかと。

 

ではまた。