才能と努力と環境①

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

ネタに困ったらシリーズ投稿。

 

ひとつのテーマに絞るから書きやすくなるし、思考に行き詰まったら閉じればいいというご都合よろしい投稿法。

 

自分に合ってると思います。

 

 

さて、テーマを決めた投稿。

今回のテーマは『才能と努力と環境』です。

上手になるために必要な三要素ですね。

 

自分自身の経験ですけど津軽三味線を弾くことに対して感じている事を書いていこうと思います。

 

三つの言葉がキーワードになりますが、こういう事もあるさ的に読んでくれるとうれしいです。 

 

「上手に弾けるために必要なもの・・・才能」

 

 核心のような言葉ですね。才能無くして上手にはならない、そう思っている人がほとんどだと思います。

 

しかし、本当にそうでしょうか?

才能がなくても上手になれる要素ってあります。

 

一つは努力です。

 

お稽古にお稽古を重ね、地道な努力で演奏の精度と感情移入を高めていく。血のにじむような鍛錬と言えばわかりやすいでしょうか。たやすくは手に入らないものを時間と労力を使って手に入れると上手になります。

 

 

もうひとつは環境。

環境なくして上手にはなりません。津軽三味線の音色として一番よいものを普段から聞き続けていると、どんな音色が出てくれば正解なのかわかってきます。

 

 角度なのか強さなのか、自分の身体の動きや複雑な要素を「音」というものだけ基準にしてお稽古が出来ます。この時に「理想」が出来上がっていないとだめなわけで、常日頃から理想とする音に接することで可能になるお稽古です。

 

収録物でも可能ですが、よりよいのは直接聞くこと感じる事。

 

今はそういう人は少なくなりましたが、内弟子制度というものがあります。これは師匠の身の回りのお世話を手伝いながら、師匠と生活を共にする、師匠の音と暮らす事で短時間で理想の音を身につけるわけです。

 

演奏法や解説は二の次。

目の前の三味線はすべて師匠と同じ音が出せる三味線であることを理解することから始めるのです。

 

わたしもお稽古中に生徒さんの三味線と撥を借りて演奏して見せるときがあります。どの楽器からもこのような音が出る、という事を認識してもらうために行うのですが、それを毎日毎回感じられたらどうなるでしょうか。

 

調弦している間の音ですら師匠はすごい音を出していたりするものです。

それがあなたも当たり前になったらどうなるでしょうか。

 

 

 

次からはひとつずつ掘り下げて感じている事を書いていきます。

 

それでは。