道具に対する想い⑨

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

さて、

 

また10回目でキリよくこのシリーズも区切りをつけようと思ってます。

 

今回は『皮』のお話。

 

 

胴にぱりんと張られた皮。

天然か人工かという話ではなく、音に対してと手応えに対してかなり考えています。

 

 

 

出来上がってきた皮っていつもお気に入りな音になるわけじゃありません。時間によって気に入ってる時があり、時間によって気に入らなくなってしまいます。

 

皮が緩んだりするのが原因なんだと思いますが、張替えして直ぐの時からだんだんと音が変わっていきます。

 

その都度、駒を変えたり、撥を変えたり、また叩く強さを変えたりしてお気に入りの音に仕上げていきます。だから駒にしても撥にしても複数必要になってくるわけです。

 

一定の音質に出来るか?というのも腕だとわたしは考えています。自分の三味線の音をどれだけ聴いてるのか?に関係してきますが、一番よく音が出ている時の感触なんかも分かってくるはずなんです。

 

ポンと叩くと答えが返ってくるんです。

わかるかなー、わかんねーだろーなー。

 

 

あなたの皮もなにかを語っています。

聴こえてますか?

 

ではまた。