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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
道具シリーズ三味線本体、最初は「竿」じゃなくて『棹』です。
釣り推しが過ぎるべたなオヤジギャグで申し訳ありませんが、どちらも自分の腕の代わりになります。
腕の代わりなわけですから大事なのは使っている最中の感覚で、手元にあるようでないような感じの太さや重さがあると思ってます。
重さに関しては胴の重さとのバランスもあると思うし、構えた時の角度も関係してくると思います。
ですから、基本的にその持ち主の体型や骨格、筋力によって選んでいくものなんだろう、と結論つけてます。
ただ、ふつうは目の前にある三味線に身体を合わせていくはずです。
今の三味線を手放して次は!と思った時は何回も持ってみると正解が出ると思います。
大会が一番の好機ですが、ひとの三味線を触らせてもらうのもいいですね。
手持ちの愛三味線も当然よいものではありますが、ひとの愛三味線にもよいところがあります。
浮気性を出すような話ですけど、そんなところを探してあっちでサワサワ、こっちでさわさわしてると自分の理想が生まれると思います。
とかく重さや模様に目が行きがちな棹ではありますが、本来は響きに影響し、音を作るための大事な部分です。
運命的な出会いで音が変わる、演奏スタイルが変わるなんてことも。
あなたの棹はどんな棹ですか?
ではまた。
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