いいこと書いてる

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

過去に書いた記事→「結局」参照

 

昨日で締め切りとなった、石川県金沢市で開催される津軽三味線コンクールにも関係する話を書きます。

 

大会に参加するときに必要なものは目標。

目標を達成するために必要なのは根気と自分を見つめる時間。あとは自分との闘い・・・と思うのですが、本当は審査員との闘いです。

 

コンクールや大会は基本的に奏者が審査するもの。場所によってはそうではなかったりしますし、そろった審査員の好みが出てしまったり。

 

※訳の分かったひと以外がなにを見て審査するのか、結果をみて怖いと思う時があります。(黒佐藤)

 

どのような状況であっても、点数をつけるのは審査員で、自分ではありません。

 

そこに座る審査員たちすべてを納得させなくてはならないのです。

 

座っている審査員が口ばっかりの評論家であっても、厳しい稽古を積んできた奏者であっても、等しく納得させなくてはならないのです。

 

『今日は出来た!』

『あんた今日は輝いてた!』

なんて、自分なりの評価や他者からの評価は・・・点数には関係ないんです。

 

 

ここをよく考えて師匠、先生と呼ぶ人から助言を受けなくてはなりません。

 

幸運な例だと、審査員として座ることもあるようなひとから習っていると、審査基準の話が聞ける時があります。審査員達がどういうところを聴いて、観ているのかを聞ければ闇雲に努力することもなくなります。これはほかの選手から比べると非常に有利です。

 

わたしは、お稽古中は、結構審査員ひとりひとりの演奏を聴いたりして、そのひとの好みなどを気にしています。自分自身が曲を知るという勉強にもなりますし、生徒さんに対してもいろんな指摘ができるようにもなります。

 

そう考えると、大会は師匠、先生と呼ばれるひとの実力も問われているのかも・・・しれませんね。

 

お稽古、頑張りましょう。