ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
最近、仕事についてよく考えます。
わたしの仕事は演奏家であり、音楽講師なので演奏依頼があっての出演料や月謝収入で生活しています。
良いときはよいのですが、コロナのような人の動きを制限される事態になると、からっきしな仕事です。
一番困るのは今の状況です。
雪による被害などは限定的で、講師として運営している音楽教室に関しては、振り替えなどで対応が可能です。
舞台に関しては、チケットの払い戻しなどのリスクはありますが、ほぼそういったことはないのが当たり前。
結婚式や企業の式典、お祝いの席などの演奏依頼で、災害に合うのは今までの経験では稀なので、それほど困っていません。
台風や地震で家屋が壊されてしまったとなるなら、わたしの仕事に限らず世間のほとんどの仕事が止まるので、ここは今は触れずにおきます。
さて、触れない部分を出してから本題。
働き方を見直そう、って言うけど何を見直してるの?
一時前の『日本企業に成果主義を取り入れる』の時も疑問に思った部分がありました。
・仕事の成果を正当に評価する、のであれば社長や幹部社員の評価は正当なのだろうか?(けっこうプラプラしている時間や、楽しんじゃってる時間が多くないか? - 黒佐藤)
・仕事の成果を正当に評価する、のであれば自分の年収分の利益が出たらそれ以降は休んでもいいんじゃねぇか?
成果主義を取り入れることによって、年収が下がり、将来設計が崩れた、という話を、当時はよく耳にしました。本給は労働基準法に沿ったものだから会社的にはOK。でも、最低賃金付近に下げられたような収入で、結婚して家庭を持つなんてのは無理なお話。それでいて少子化問題をどうしよう、なんて騒いでる御上のお話がバカなんじゃないの?と感じます。
労働時間が長くて自殺してしまったり、パワハラやセクハラなどの問題にしても、あの辺りから騒がれるようになった気がします。
労働環境を見直して、みんなが楽しく働ける職場に・・・って、給料下がって家庭、遊びや趣味に注ぎ込む資金を制限されてれば、やる気もなくなるし、気も病むってものです。気が病んでくるから人にあたるし、発散する場所を判断できなくなるんだと思う。
労働時間が長くても、変な中間管理職与えて、従業員からも労働基準監督署からも文句を言えない状況にしたりと、報道では「グレー」なんてやんわりしてましたが、実際は「漆黒」であり、そのうちブラック企業なんて言葉が出てきました。
利益出てるんなら利益の何%かは成果報酬として渡せよ、という人向けには、別業界の「年収○○○○万円の社員」なんてモデルをちらつかせ、「このくらいやってくれれば」なんて訳の分からない話を持ち出しうやむやに。
自社でモデル作れよ、と思うと同時に、そんな手を使うのって会社の経営者ってあこぎすぎじゃねぇか?とも思いました。
数年前からは「働き方改革」なんて言葉に変わりました。
内容は企業が従業員の幸せを追求するように・・・みたいな美話を打ち出すんですが、従業員を派遣社員に変え、正社員に変わる便利な従業員(派遣は使い捨て感あり)を積極的に取り入れてきた流れは直せずそのまま。
御上はどこのなにを見て、だれの意見を聞いて改革しようとしてるのでしょう。
上記の思考はネガティブな思考と言われる内容なんですけど、わたくし遠い過去には会社員をしていたこともあり、働いた分のお給料をもらっていたこともあります。
あの時は良かったと思います。
勤務時間が過労死ラインを越えてる、なんてのは当たり前でしたが、その月の給料明細を見ると物欲が増し、遊びへの知恵とわくわく感が増し、お給料日に一気にストレスが無くなる感がありました。
たとえそのお金がすぐに使えなくても、どんどん桁が増えていく通帳を見ると将来はなにしようかな?と想像が膨らんだものです。
悪かったひとも大勢いたと思います。
わたしはその点において、先輩社員や上司に雇い主に恵まれていました。
今はそういった環境が少ない、もしくは悪い環境ばかり取り上げられているのかもと思いもします。
報道は少数派の事案でも取り上げなくてはならないことがありますが、挙って報道するとそれは多数派に印象が変わってしまうこともあります。
情報社会なので、いろんな場所から声を集めると、そうなることも仕方ないのかもしれませんが、なんにせよ病んだ感のある世間が見えてくるばかり・・・。
御上はそういう危険性や多方面に関して、声を集めているのだろうかと不安になります。
農村部へ移住して激務とスローライフのメリハリを、というのが流行るのもよく分かります。
ついでに盆踊りとかも流行ってほしいんですけど(←ここ重要)
今日もお仕事。みなさん、がんばりましょう。
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