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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
Yahoo!ニュースの画像付き記事を読んで初めて知った存在のカメムシ。ハートを背中に背負っているとの記事。
福井新聞ONLINEより←元記事
ちょっとした幸せが来たみたい・・・という内容ですが、わが家はそうではなかった。
車のダッシュボードの上をとぼとぼと歩くカメムシ。
視界にダッシュボードとは違う色の個体が動いているのが見えて気が付いた。
「なんだここは、どこなんだここは」
人間を騒がしい山とでも思っているくらいなのだろう。
平然とうろうろ歩くカメムシ。
途中悩むのか止まったりもするし、決意をもって飛び立つ気配もある。
その度に悲鳴が上がる車内。
触れば毒ガス噴射があることを警戒する人間。
その前に虫自体が嫌いな山の神。
しかしカメムシは助手席に座る山の神の前に歩を進める。そしてたまに羽を広げるようなそぶり、もしくは羽を出したりするので拷問を受けているかのような状況だ。後ろの座席には娘殿1号2号もいるがシートベルトがあるので手が出せない。
信号でやっと止まった。
しかしシートベルトは外せない。
「写真撮っておいて」
運転手が無責任にそう言う。
誰が撮るの?
そりゃカメムシから一番近い、虫嫌いの助手席に座った山の神だ。
震える手でシャッターを切る山の神。
「ちょっと手ぶれ補正信じすぎてない?」
またも運転手は無責任に発言する。
しかし、撮るなら自分でと言われてもハンドルは離せない。
そんな状況で撮った一枚。
とても幸せが来たような感じではなかった・・・そんな福井市の日曜日でした。
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