ひとつひとつを大事に”基礎練習”

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

コロナコロナで世の中振り回されていますが、罹ってしまうとかなり辛いとの話をよく目にします。

 

軽いうちに治る人に自分も、なんて期待はせずに家でじっとしているのが吉のようです。

 

 

家でじっとしているのに一役買ってくれるのが趣味の世界。

 

せっかくなので、基礎を見直していくよい機会なので、自分自身でも見直しをしてます。

 

 

 

わたしにとっての基礎となると、先ずは撥の使い方になります。

 

音を出す、というのは圧倒的に撥によって出される事が多いので、そう考えています。

 

※ひとによって考え方は違います。

それはそれで正しいのでここでは執着しないでください。

 

 

使い方の時にまず意識したいのが小指の使い方。

ほとんどの奏者が、表現力を高めるために、音量の大小を自分の意志で使い分けるのですが、その時に、小指が活躍してくれます。

 

音の大小は、三味線の胴の部分の場所でも使い分けられますし、撥を振り上げる腕の高さや、振り下ろす際の力の入れ方でも使い分けられます。

 

出来れば最大、大、中、小、極小と分けられるといいと考えています。

 

今は小と極小に関しての練習と見直しです。

使う場面は色々なので、その時の気持ちで変わる事が多いですが、即座にその使い方を実行できないといけません。

 

小指の使い方に焦点をあてていますが、使い方の中で流派や先生の教え方によっては違うところがあります。

わたしの場合は、撥捌きを行う際に、棹寄りになる(前撥と呼んでます)の時は、駒に小指が乗ります。

 

乗ります、なので触るではなく力が少し加わっています。

その際に撥の親指の横が弦に触れます。

 

 

弾かれたと同時くらいに、親指で音を制限(ミュート)してしまうので、音が小さくなります。

 

これは小指を使わなくても出来る技術なので、ここでは飛ばして小指に話を戻すと、小指が乗っている事で間の調整がしやすくなります。

 

しやすくなる背景にあるのは、唄い手が必要とするリズムに合わせる場面で、速いリズムの時は楽なのですが、遅い時に苦しむのがリズムキープ、つまりテンポを一定に保つのが難しくなります。

 

試しに、六段をとてもとてもゆっくり演奏してみると分かります。

本当に苦しくなります。速く演奏するのは気合でなんとか出来る事もあり、気持ち次第でなんとかなる要素が多いです。

 

遅く演奏する時だって同じだろ、と思うかもしれませんが、勢いをつけておりゃー!って練習するのはゲーム的な要素があるので楽しめます。

 

でも、音と音の間をじっと我慢する時間を作るのはどうでしょう?

ということで、駒の上に小指を乗せて一休みできるようにしてます。

 

一休みのことを、抑えと言う先生もいます。

※うちの先生もそうです。

 

 

一休みして次の間を見計らって動いていくと、遅いテンポでも気楽に演奏できるようになる、そんな感じです。その時に、小指に伝わる感覚が活きてきます。小指で駒の位置を把握しているので、駒の上に小指を立てる時、音量でいうところの極小を作る時に駒を探す手間が省けます。

 

目視しなくても立てられるようになり、即座に表現に移れるようになるわけです。 

 

まだ小指の使い方は続きますが、今日はここまで。

 

キーボード入力で指が疲れました。

 

今日も気を付けてがんばりましょう。