舞台に残すもの

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

ちょっと前になる話です。

 

『舞台になにを残してくるつもりなのか?』

という舞台にかける心構えを問う問いかけに続いた答えの言葉は【心】。

 

くだけた雰囲気の中での他愛のない話ですが、とても響いた会話でした。

 

名言や、と談笑していたのですが、本当にそうだと思います。

 

わたしの扱うものは音であり、気持ちや心でもあるのです。

 

その日に来てくれたお客さんに、精一杯の演奏を届けるためには技術の習得と修練も必要ですが、それ以上を目指すためには感情を乗せるための精神的ななにかが必要になります。

 

暖かみであったり、優しさであったり。

厳しさであったり、さびしさであったり。

曲に物語を作って言葉ではなく音で伝える。

 

わたしの中でそれが出来るのが三味線であり、津軽民謡の旋律と歴史なんだと思います。

 

昨日は残せただろうか。

またお稽古を積んでいきます。

 

民族芸能アンサンブル若駒の皆さん、お世話になりました。

節目の舞台をともにできて幸せです。

ありがとうございましたm(_ _)m