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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
今日はかなりリアルなお話。
音楽を生業とするにあたって、収入の確保について考えなくてはならない時が必ず来ます。
最初は好きで初めて、それがだんだんと唯一無二の存在になり、愛し始めるまでは何も考えていなくていいんです。
しかし、時の流れや自分を支えてくれる人たちの存在を知り始めた時に、いろんな無茶や過ちに気付き未来を見据えていくようになります。
ロックミュージシャンの取材記事などを読むと、落ち着きを持つ(年老いていく)的なの変化はしたくない、などと書かれている事が多く、それを目指す人が大勢います。
しかし!
そうは言っていられない事もあるわけです。
やっぱり腹が減っては戦は出来ませんし、楽器のお手入れにも必要なものは出てくるわけです。
コンサートや舞台での収入で、上手くそれらが回っていればいいのですが、安定してという事になると非常に難しくなります。
ある程度の認知度があれば可能ですが、それを最初から求めるのは難しいですし、ほとんどの人が最初はアルバイトなどしながら生活部分を賄い、ある部分を大きく我慢して大成する道を歩みます。
また歩んでいるからいいのか、というとそうでもなく、やはり多くの人は挫折しそれぞれの道を歩むことになります。夢を追う、と言うとかっこいいのですが、意外とそうでもない現実の方が多いと私は思っています。
そんなこんなの現実を実現するためにも必要なものが教室です。
この教室の収入で私も日々のご飯が食べられ、息子殿、娘殿に服を着せてあげ、おやつを買ってあげられる生活を過ごせています。
当然、舞台での収入もあるわけですが、それだけで学校に通わせ、塾に通わせという風にはなかなかなりません。ですから、収入が足りない分はアルバイトに行くなどもしなくてはならない時は来るでしょう。
安定した収入はどちらかというと勤めていた方が得やすいです。
その魅力は私もよく感じます。
では演奏家が安定した収入を得るためにはどうしたらよいのか?
教室経営が選択肢のひとつになるわけです。
毎月安定して収入が入ってきます。
でも価格をどうやって決めればいいのでしょう。
1000円くらい?
いや2000円?
ガソリン代などの交通費を出したいから3000円?
大会などで名前が売れてきたから5000円?
自分に合った金額はどうなのでしょう。
導き方は大きく2通りだと思います。
・周りの金額などを調べて相場に合わせる。(ピアノ教室なども目安になります)
・必要な収入を生徒さんの数、割り算して決める。(理想の人数なども分かります)
いろいろと周りから助言をもらうのもいいと思います。
でも、決定方法ってこんなもんなんです。
独立を考える上で結構迷う問題でもあるようで、ここが原因でうまく教室を立ち上げることが出来ない人もいます。簡単に考えるのは無理なので、ある程度の調査は必要ですが、実はそんなに悩む必要は無いとわたしは思います。
その他いろいろと都合はあるのですが、家元稼業もけっこう考えないとうまくいかないんです。
目標は左団扇なんですが、なかなか現実は・・・あっはっは。
今日も一日がんばりましょう。
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