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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
息子殿が福井テレビ開局50周年記念番組に出演しました。
テーマは「未来へGO! ~ありがとう、これからも~」という事で、番組は感謝の気持ちを伝える事を主題にいろんな人が歩んできた道を紹介して進みました。
番組中ではついついVTRで涙腺がゆるんでしまう場面などもありましたが、心の奥に訴えかける映像でとても心温まる想いがしました。
制作された福井テレビ関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
番組内では息子殿の演奏もそうなのですが、福井が誇る超人気エレクトーンユーチューバー「826Asuka」さんとのコラボ演奏がありました。題材は「千本桜」だったのですが、三味線を1丁だけ持ち込んでいたもので、息子殿は苦戦した様子。学校で友達とコラボ演奏をしたことはあるのですが、人前で演奏するのは初めての体験。
テンポに負けないようにとか、音使いに関して考えていたようですが、初めてという環境もあるので、もうちょっと考えておけば良かったと思います。
826Asukaさん、ありがとうございました。
実はこの時より前にも叙勲祝賀会での祝宴演奏の機会を頂いたのですが、これも時の流れと共に付き合ってきてくれた人たちへの感謝の気持ちがたくさん溢れていました。時を重ねるというのは目には見えず気の付きにくいものですが、振り返るととんでもなく大きな仕事をしている事もあります。
息子殿が番組中に「ここまで演奏できるようになるまで教えてくれてありがとう」と話していましたが、反対に「ここまで演奏できるようになるまで、なってくれてありがとう」と伝えたいです。
息子殿が三味線を触りだしてから15年が経ち、稽古を始めてからは13年が経ちます。この時間があるからこそ、これだけの演奏が出来るであり、教える人と習う人それぞれに同じだけの時間が存在します。
わたしもここまで息子殿が演奏出来るようになるとは思いませんでした。大会などで選手たちを見ていると、我々より遥かに才能にあふれた奏者が存在します。その人たちを追い抜いていく事が出来るかどうかは、稽古をどこまで積めるかが大事であり、才能を生めるだけの知恵と努力が必要です。
息子殿はそれを13年という時間をかけてなんとかしたわけです。偉業、という言葉をあげてもいいのではないか、と番組中に思いました。
身の回りにも見えていない偉業がたくさんあると思います。
家族が作ってくれた食事も、そのうちの一つではないでしょうか。当たり前に過ごしてこれた時間に感謝します。
ありがとう。
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