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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
赤信号。
危険信号としてもいいだろうか。
現在の民謡界には赤信号が灯っています。
愛好者が少なくなり、応援する企業や人が少なくなり、かつては民謡を披露することで生計が成り立っていたものが出来なくなりつつあります。
でも本当のところ、その赤信号ってどうなんでしょう?
ある団体が、勝手に騒いで灯している赤信号なんじゃないでしょうか。
会員数が減ってきている=活動費用の捻出が出来ない。
活動していないとまた会員数が減る=負の連鎖。
こんな感じで慌てているだけじゃないでしょうか。
民謡は、昼行燈のように目立たなく薄いですが、確かに光を放って現在も活き続けています。
現に、地元の伝統的なお祭りが、未だに継続できている地域もあるのではないでしょうか。
人口減少で過疎化に歯止めがかからず消滅してしまった地域などもあるでしょうけれど、大多数の地域がそうではないはずなんです。
今、なんとかしないとダメなのは分かるのですが、話を煽るようにするのはもっとダメだと思います。民謡ブームと呼ばれていた状態には戻らないのは目に見えているのですから、違う策を練らなくてはならないはずなんです。
例を挙げると、民謡という音楽を素材に、いろんな方面に活かしつつ活動している人もいます。ある意味こういう活動をするひとを認めたくない感が民謡界にはあります。
「ちゃらちゃらしてる」「もっと真剣にやれ」などなど。
感想は否定的なものがあるのが事実ですが、昼行燈の中の火が、火傷するほど熱いように、彼ら彼女らの中には、情熱がいっぱい詰まっています。
そいうった人たちを応援することをなぜ出来ないのか?
全国大会のゲスト出演などに声掛けだけでもなぜ出来ないのか?
出演料がかかる、準備に費用がかかる、お金の話だけ心配していないだろうか?
なんでも利用すれば良いという話ではないですが、協力をしてもらいたいという姿勢で話を進める事は出来ないのかな?と思います。
個人名やグループ名を挙げるのは避けますが、それくらい真面目に取り組み、あがいている人がいる事実に、関連団体はもっと目を向けて活動したら、この状況を変えられると思います。
幸いにして、世界中から注目されるチャンスが来年あります。
ここで何か動き、時代の動きに乗っていけば演ずる本人たちだけではなく、関連する人たちも笑顔になれると思います。
個人では出来ない事は団体で行えばいい。
ひとりで大きく無理する必要はないので、ひとりひとりの小さな無理を集めて大きい成果に繋げればいいと思います。
今日も一日がんばりましょう。
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