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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
津軽民謡(津軽三味線)を勉強するにあたって、勉強するなら現代ものを聞く前に、古いものを聴いて欲しいと思います。
「初代今重造」や「初代成田雲竹女」。その門下、流れ、身内を考えれば、「山内たつ」に「山田百合子」、「高橋つや」。王道の唄を唄った唄い手。
巧妙さを求めるなら「原田栄次郎」に「浅利みき」、「福士りつ」に「佐藤りつ」、そして「初代中村隆志」。節回しや歌詞運びを、どうやって考えたらそうなるのか、聞いていて驚く唄い手たち。
基本になり、型のぶれない唄なら「成田雲竹」。
民謡を至上の芸とするために全国へ向けて働きかけ、公益財団法人日本民謡協会を立ち上げた中の一人です。
そしてその後ろには、必ず優れた三味線奏者がいます。
ここまでは、調べれば出てくる名前であり、ちょっと津軽民謡(津軽三味線)の歴史を語るときに外せない人達なんです・・・が。
音源となると極々一部しか無く、さらに全盛期のものとなると、ほとんど存在しません。
ある程度は残ってると聞くのですが、著作権の事も考えなくてはならないので、公表出来ません。
良いものには間違いなく、現代で勉強するからこそ聴いておきたい音源なんです。
事態の発端はレコード会社が吸収合併、倒産など。
会社を整理してしまい音源自体が無くなってしまったものも多数あるそうです。いろんな事情が絡んでの今なので、なんとも言えないところではあるのですが、心底もったいないと思います。
今では聞かなくなってしまったレコード会社の音源などを、復活させるような運動を企てる団体とか現れないかなぁ・・・と、他人の力を期待。
今日も1日がんばりましょう。
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