短縮化

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

教室運営をしていていつも考えているのは、

『上達出来る方法の提案』なのですが、

ここに、「はやく」という言葉が必ず付いてきます。

 

これは誰もが考えることであり、わたしも考えてきた事です。

しかし、時間が必要なこともたくさんあるので、なかなか実現できない事でもありました

 

先ずは譜面の整理。

曲を覚えることで技術を覚えていくので、その手順を明確にしておく必要があります。津軽三味線の場合は、音の強弱を細かく設定するので、そこも表せるように工夫をしなくてはなりません。

 

一時期、全てを印刷で行おうと思ったのですが、意外と手書きの方が記憶に残ることも分かりました。

 

今のところ、譜面に関してはある程度役に立つものになっていると思います。

 

次に音源の整理。

本当は先に来なくてはならないのが音源なのですが、最近は参考になるものとならないものが混在しているので、吟味しなくてはならなくなりました。

 

基本になりそうなもの、応用であるもの、それらを分けておかないと無駄に苦労することもあります。好きで始めていればそれも苦労にはならないのですが、中には諦めに向かう事もあるので、この辺を考えなくてはなりません。

 

ここまで揃えてから方法と考え方を伝える。

それも来た人に合った方法を伝えます。

ですから人によって教え方が変わります。

 

出来てる、出来てないをきちんと判断しないといけないので、手付きを集中して見ていないといけません。迷いのある動きは特徴があるので分かりやすいのですが、一瞬でしか出てこないので大変です。

 

ちなみにコンクールの審査員は、こういった動きに敏感です。

目の端に写っただけでも見破られますので、気を付けましょう。

 

 

最後は信じてもらえるか。

ここなんです。

話してる事を信用してくれているかが一番大事です。

 

信用してくれていれば、愚直と言われんばかりに実行してくれます。

信用されてないと、工夫されてしまいます。

 

良い工夫を期待して変化を考える人、と表すといい印象になりますが、本当の根底はどうなんでしょう。

目の前にいる人が長時間苦労して身につけて分かった理論を、覆されてる時はないのでしょうか。

 

仮にそうしたとして結果が出ればいいのですが、結果が出ないほうが圧倒的に多いです。

こういう状況を指して『教え方が悪い』と結論付けられる事が多いです。

 

 

時間の短縮化は、習う人も教える人もしたいはず。

でもなんでそうならないのか・・・難しいですね。

今日も1日がんばりましょう。