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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
今年も仙台で津軽三味線の大会が開催されます。大会もそれぞれに特徴があって、仙台の大会は「生音」での演奏になります。
津軽三味線の音を聞いてもらって今まで何度か「生音」の素晴らしさを褒められたことがあります。そして同時に「生音」での舞台演奏を依頼されたこともあります。
やったことも、やらなかったこともあり、それぞれの会場であったり状況であったり、対応して可能な時には演奏しています。
出来ない場合の例として他の音がたくさん存在する時や、会場があまりにも大きい場合などです。
夏祭りに野外ステージで、なんて依頼があった事もありますが、屋外は音があっという間に逃げていってしまうので断りました。
聞きたい、という気持ちがたくさんあっても音の方が逃げて行ってしまうので仕方ありませんでした。
「生音」には良いところもあります。
ひとつは技術(腕)の差がはっきり出てきます。
撥で糸を弾かないと音が出ない楽器ですから、右手の達者加減が即分かります。強弱の調整などはより分かります。分かって欲しくないんですが、分かってしまうのです。
でも分かってしまうだけに、きちんと演奏しているとお客さんからの反応はいつも以上に良い結果を生みます。考えていたのと全く違う表現技術があるんだ!と驚かれる人も大勢います。
それぐらい「生音」というのは伝わりやすいわけです。
つまり、「生音」でのコンサートというのはそれほど演奏者泣かせという事でもあり、それが出来る人とはすごい技術を持っているわけです。
そんな条件を盛り込んできたのが仙台の大会。
選手が気付いているか、いないか・・・実は恐ろしい大会なんです。
違いが分かる人になりたい方は是非観戦してみてください。
集計室でお待ちしておりますm(_ _)m
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