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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
「ぶっ」
おならではなく、強調したい時に使う言葉。
ルアーを遠くまで投げるのであれば「飛ばす」でいいんですけど、はるか彼方まで届かせようと「ぶっ飛ばす」という表現を使う方が遠くに行くような気がしますよね。
ただ、「ぶっ」がついてるものを外すと意味が通じないような言葉もあります。
「ぶっちゃけ」「ぶっちぎり」などがそれにあたると思います。
ちぎりはまだ分かるとして、ちゃけは分かりません。
ただ「ぶっ」が付くと強烈な印象、強調された印象になるのは間違いありません。
※ここからは思い当たるひとにとっては非常に失礼な表現になるかもしれません。
なんでこんなことを考えているかというと、『ぶっパゲ』という言葉を思い出したから。先生がたまに話してくれる津軽民謡界のある偉人の会話の中に言葉のやり取りとして出てくる単語です。
途中出てくる言葉には放送禁止用語、差別用語などふんだんに使われています。
その中で出てくるんです。
『ぶっ』がつく言葉。
本音というか、心の叫びというか、なにもかもさらけだした素の言葉に変えるもののような気がします。
三味線でいうところの装飾技術(はじき、打ち指、すり、消し)に似ています。
無くてもいいのですが、あることでより訴える力が強まるものなのでしょう。
言葉もある意味曲弾のようなもの。
伝えるためにどんな言葉を使えばいいのか。
組み合わせることで意味を何倍にも深く強く伝えることが出来ます。
世の中には共通することがいっぱい。
今日も一日がんばりましょう。
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