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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
ひさしぶりに読書。
おもしろそうなタイトルの本。
Yahoo!ニュース内で出てきた記事に紹介があった本。
「天才を殺す凡人」
読んでみると、わたしの分類は凡人にはいります。
「創造するのが苦手なんだよな」と前々から思っていたわけですが、この本を読んでみて腑に落ちました。
わたしは守るのが得意なんです。
ですから、演奏方法や音の出し方などには自信があり、それを変えなくてはならない瞬間がとても嫌です。
伝統など不変のものが好きですし、津軽三味線に対して改革など必要ないものだと考えています。
今更ですけど、「なるほどな」と自分を分かった気がしました。舞台進行などを考えるのも時間がかかるはずです。
「うん、だったら仕方ないよね。」と考えられるようになったら気が楽になりました。
他人の考え方や感じ方を学ぶのに、他人が書いた文章の世界観などに触れるのは一番わかりやすい方法だと思います。わたしはあまり読書が好きではありませんが、たまに読む本の文章を読むと発見することがたくさんあります。
当然、全く発見できない本もあるわけで、全部がそうとは言いませんが読書はたまにしなくてはならないものと思います。
実は現在、発表会の開催へ向けて考えている内容がまとまらず困っています。どうしたらいいかな?こんなのいいかな?と考えていくのですが、否定的な考え方も一緒に出てくるのでまとまらないわけです。
まとまらない原因もこの本に書いてありましたが、解決法は書いてありませんが書いてあるような気がします。
自己完結。
これがダメなんだと思いました。
舞台は観る人それぞれが感想を持つ物なので、ものは試しとなんでもやってみたほうがいいんです。失敗するのが見えていても、それが思い込みだったりするわけです。
他人が考えている事は目には見えませんし、聞こえてはきません。「え!?そこに?」とお客さんの感動する点があったりしたことは過去にもありましたし、これからもあるはずです。定番の流れが確かに存在するのは分かっているんですが、守る部分と壊す部分を作ればおもしろいんじゃないかなと・・・
よい影響を受けました。
また考えてみます。
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