ブログを御覧いただきありがとうございます。
津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
昨日、無事に終わった舞台。
表題をみていると少しこそばゆい感じがしましたが、内容は息子殿ががんばってくれてとても良い内容の舞台になったと思っています。
今回の舞台のきっかけをくれたのは福井新聞社の事業部の部長さんからの何気ない一言。
『息子さんと共演なんてどうなんですかね?』
普段から共演はしているのですが、演目の決定に関しても舞台作りに関しても、今まではわたしが主導で動いて済ませていました。
そういった事ではなく、お二人それぞれの活躍の場を作りながら・・・つまり、「ひとりひとりの音楽家として舞台を作るってどうなんですかね?」という意味での問いかけでした。
演奏に関しては出来ない事ではない話だとすぐに判断できたわけですが、息子殿はひとり舞台の経験が薄く心配な点がありました。
しかし、高校生1年で流れるように話を進めたり、会場を湧かせるなどという事は考えなくてもいいかな、と考えればやっておきたい舞台企画でもありました。
「まぁ、なんとかなるやろ」と返事をしてから構成を考え始めました。
何か流れがあった方がいいし、意味をもたせた方がいい。
そう考えてあれこれと考えをめぐらします。
いろんな方面へ脱線したりして考えたりもしました。
自然と盛り上がる何かを・・・と。
答えのうち一つは最初から見つかっていました。
「唄声」という大事なものが必要でした。
ここは兄妹弟子の関係になる鯖江市の戸田弓子さんに依頼して解決。
明るく艶のあるすばらしい唄声で見事にお客さんの心を掴んでくれました。
あとは何か物語というか、小説というか、流れと共通点が必要な事。
統一感が少しでも感じられるような事が無いか・・・と、考えて気付いたのは「絆」であろうかと思いました。
重造会の生徒さんも含め、卒業したひとや応援してくれる人との絆は目に見えませんが、たくさんの力になってくれています。
目には見えない力が、わたしに自信をつけてくれたり、励ましてくれたりしてくれます。
これらを繋ぎ合わせながら、最後は息子殿にこの舞台で動いた見えない力に気付いてほしいな、と希望して出来上がりました。
気付いているかどうかはまだわかりませんが、そのうち気付いてくれる時があるでしょう。
舞台には神様がいます。
見えないですけど、そんな感じがする時があります。なにか守ってくれるような、助けてくれるような時があるんです。
演劇やミュージカル、ロックやジャズなど他のジャンルで舞台に関わる人ならわかるはず。
魅力もそうなんですが、それ以外に何かがあるんです。
普段も魅力的なのですがより輝きが増す人や、舞台に愛されている人など。見えない力を味方にしているのだと感じます。
親子というか、家族になっていましたが、良い舞台を踏むことが出来ました。
来場してくれた皆さん、来場できなかった皆さん、協力してくれた会の皆さん、スタッフの皆さん、すべての人に感謝します。
ありがとうございました。
また次の舞台を目指します。
#ありがとうございました
#響のホール
#親子共演
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