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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
準備を開始しようと訪れるとすでにリハーサル中。
沖縄の一行はすでに宿へ入り、準備にかかっていました。
あいさつもそこそこに、こちらも急いで準備を始めました。
今回は交流会ということもあって、音響は会場のものに自前のものを足して行わなくてはなりませんでした。
そして準備が出来る頃には重造会のみなさんも到着します。
なんせ平日の話ですから、これだけ生徒さんが集まってくれたのは本当に感謝です。
音合わせに関しては普段が口三味線や各自手慣らしですので、来客すべてが集まるとすぐに交流会の開始になりました。
先行が八重山伝統舞踊と琉球古典音楽、後に重造会の津軽民謡。
まずは食事を勧めながら沖縄の伝統芸能を楽しむわけですが・・・
美しいなぁ
今回訪れた人がすべて何かしらの表彰を受けている人だったもので、三線も笛も太鼓も唄も踊りも雰囲気が全く別物でした。
どうしても楽器に目がいってしまうのですが、左手で行う音を引きずったり絃をはじいたり絃を打ったりする技術、間を保つための絃を主にはじく右手と左手の動きが想像しているものと違いました。
先生以外に唯一三味線を習った先生で、矢後秀絃先生の持っていた技術を思い出しました。
近くで見ているのに何をしているのか分からない、見ていて分かっているのに同じ音が出ない、こんな体験をうちの先生以外で体験したのは矢後秀絃先生だけです。
隠れた場所に入れることで、音の伝わり方、聴こえ方が変わるのが、とても面白かった記憶があります。
自分の三味線に取り入れたか?というとほぼ取り入れられませんでしたが、同じような技術が違う地区に存在して取り入れている事に驚き、自分も取り入れてみなくてはと思いました。
舞踊に関しては身体の軸がぶれない動き。
手足の指先まで張り詰めた意識。
動きはゆっくりなので呑気に見えるのですが、やっている内容はそんなものでは無いのが分かります。
なんとなく陽気にわいわいとみんなで踊る印象だったのですが、全く違うものでした。
太鼓も掛け声のひとつひとつが抑えの取っていける、またノリを取っていける間を保っていて、演者を支えるように見つめながら叩いていました。
鳴り物は当たれば音が出るものですから簡単そうに思われることもあるのですが、実際は演目の土台になる場合もあるので重要な役目があります。演目を盛り上げたり、雰囲気を作ったりできるのも太鼓ひとつで変わってしまいます。
笛もやはり独特の技術があります。
主旋律を通るのですが、場所によってはこぶしなどの表現を入れるのですが、これも間の取り方や音の移り方が違います。
打上げで聞いたのですが、やはり即興的に演奏することがどの楽器にも必要で、1曲の中でいろんなやり取りが存在するそうです。
それに対応できるまでとなると、お稽古をかなり積まないといけないのですが、どうやらそれは生活の中で身に付くとのこと。盛んな場所であり、子供の頃から耳にして目にしていて初めて築かれる技術なんだとか。
やっている事は違うのですが、根底はやはり同じ。
共通点も見つかりましたし、違いも見えました。
非常におもしろい交流会になりました。
まとめようと思ってもなかなかまとまりません。
ということで、これからも引き続き交流していきましょう!と、八重山伝統舞踊勤王流の山里先生と約束を交わしました。
今度は重造会が沖縄へ行くことになりそうです。
貴重な縁をつないでくれた仲間さん、ありがとうございました。
またこの経験を糧にして舞台を務めます。
また沖縄でお会いしましょう!
今回協力頂いた皆様、本当にお疲れさまでした!!
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#素晴らしい音楽
#言葉のいらない世界
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