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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
『あんたのお父さん大会に出てるの!?』
実は同姓同名の人がいまして、大会プログラムを見て驚く人が極たまにいます。(本名を知らない人がほとんど)
定着とは怖いもので、その辺りの説明をするのに苦労する時がよくありました。
で、こんな話をしてきたのは『佐藤美恵子先生』。
その横には佐藤錦水先生もいて、「それは名前が一緒なだけで違う人だよって話してたんですよ」とうちの先生と大笑い。
久々にお会いするのですが、長く会えない事もあるのがこの業界。
でも当たり前のように会話が弾んでいきます。
昔話や今の話など、話だせば止まらなくなるほどなのですが、時がくれば伴奏にお互い動かなくてはなりません。
さて、この日のお二人。
ひとりの選手の伴奏のために駆け付けたそうです。
安心して唄いたい選手に、安心して唄わせたい先生、そんな状況です。
他にも参加していた先生方も同じだと思います。
大会とは人生を左右するほどの出来事でもあり、一大事であります。
選手も緊張しますが、先生方も緊張するもの。
お互いに真剣勝負です。
伴奏が終わると我々はお昼御飯を食べに行き、食べ終わりにちょうど帰り支度をしている美恵子先生と錦水先生とエスカレーター前で会いました。
少しだけ歓談した後に握手して、
『またね』
と、別れ際は颯爽と爽快に。
なんとなく感じることなのですが、先生の年代の芸人さん達は雰囲気がよく似ています。
若い頃はしょっちゅう顔を合わせたりしていたせいか、何年も会っていないのに昨日も会った風な歓談。
内容はさびしくなった話など変化はあるでしょうけれど、人見知り的なよそよそしさなど皆無でまるで親戚のようです。
それでいて仕事の瞬間となると一変して、周りが気を使うほど集中します。
気迫というか、なんというか。
端から見てれば大した事ではないのでしょうけれど、見習わなくてはならないこと満載でした。
芸以外のところで、もっともっと多くを学ばないといけませんね。
個人的ですけど、今年の産経民謡大賞はよい勉強になりました。
佐藤美恵子先生、佐藤錦水先生、ありがとうございました!
#先達の教え
#舞台を降りてからの姿
#飲んでるだけじゃダメ
#民謡
#握手っていいね
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