気の問題

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

 

心頭滅却すれば火もまた涼し。

 

 

 

バカ言っちゃいけません。

死んじゃいますよ(´д`)

 

 

毎度同じ事は書きたくないんですが暑いですね。

今日はそんな暑さが変わるお話。

『黒石の夏』について・・・。

 

 

 

 

いつから無くなったのか、記憶の中では小学校6年生の時が最後に参加した祭でした。

 

「黒石の組踊り」

 

 

ルールがあって、1団体20名以上で市内に設置された舞台で3曲披露して、市内を練り歩きます。設置された舞台は年によって数が変わったりしますし、団体を応援する人のお屋敷などでも披露するので一日に何回も舞台を踏むことになります。

 

 

20名の構成は自由ですが、4日間を無事に渡り抜くにはそれなりに考えなくてはなりません。

 

各舞台には管理者がいて、そこで判子とご祝儀をもらい全ての日程を判子をそろえた状態でようやく決勝の舞台へ進めます。決勝では優勝賞金も用意されています。みんながそれを狙っていますし、短い夏を楽しむために周りも応援します。

 

 

ここまでは賑やかなお祭り風景ですね。

ここからは地獄絵図のようなお話に変わります。

 

市内に設置されている舞台の数は多い時で20を超えていたそうです。それに応援してくれる人もたくさんいて、商店の店先などでも披露していく数まで入れると一日の舞台は大変な数になります。舞台が15だったとしても、45曲+αを20人でこなすわけです。

 

唄い手が二人いてくれれば20曲ちょっとを4日間。

三味線弾きが3人いてくれれば15曲ちょっとを4日間。※一人弾き計算

各舞台で1曲づつ踊って15曲ちょっとを4日間。

 

 

その間、唄い手は喉が枯れるなんて事は絶対あってはなりませんし、三味線弾きは指先が切れちゃったから休む事は許されません。

 

 

黒石といえど大会はお盆の期間に行われます。

夏真っ盛り、市内の舞台から舞台へは歩いて移動しなくてはなりませんし、炎天下の中でも着物で動きます。踊り手は足がもう動きませんとも言えません。

 

体力の限界を超えてるような状況ですけど、それ以上に普段のお稽古をしている・・・わけでもありません。

 

覚悟の問題と資質の問題。

組踊りに参加できる人物とは、人並外れたなにかを持った人しかいないわけです。

 

 

「黒石の祭りを苦しんだ者じゃなければ・・・」

 

 

 

今考えると、苦しいと思う人は参加できません。

それが楽しい人だけ参加していたと思います。

でも現実はというと、体のあちこちを見るとびっくりします。

 

それこそ寒気が出るくらい。

うん、ちょっと寒くなりました。

いろんな事を考えて暑さを乗り切りましょう。

 

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