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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
先日の大会を観戦していて気が付いた事。
「津軽」三味線というものが変わっていっていると思いました。
音程が正確であることは変わりませんが、拍子の中に何個の音を正しく納められるか?という感の強い演奏が目立って見えました。最近の流行りなのだろうと思います。
より技術が高く、難しいことを取り入れる事が大事になってきているのでしょう。西洋化というと変ですが、速弾き技術が発展してきてより難易度の高い演奏方法が確立された、そんな感じです。
ですから、なんとなく胸が騒ぐような音使いや音の出し方、
人に文句を言わせない荒っぽさなどは今は必要ないんだと思います。
そう感じると、わたしの演奏は一時代前のものになっているんだなぁ、と。
良いとか、悪いとかではなく、これが時代の流行りなのだと思います。
審査員の好みは半々に近いのでしょうか。
結果はなんとも言えないところがありました。
皮肉でもなんでもありません。
津軽三味線の津軽が外れる日は近いのかもしれませんね。
すでに世界で活躍してますが、三味線という楽器が世界に普及する日が近いのかもしれません。
それぐらい技術が変わっていっている、そう感じた大会でした。
お稽古もその分難しく・・・うーん、たいへんです。
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