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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
昨年の青森県民謡協会の大会での開会式で知ったのですが、津軽三味線の礎を築いた『小山貢翁』先生が亡くなられました。
わたしにとっての貢翁先生は話をしたりする事は少ないのですが、穏やかな中に真剣で熱い人なんだと感じていました。
津軽三味線日本一決定戦の時の話ですが、タイトルを獲る前の大会でわたしの事を高く評価してくれていたと聞いていました。
大会参加中は周りの奏者の多彩で派手な演奏に驚きもしていましたし、自分はこのままでいいのか?とも考えていた時期でもありました。
そんな中で人伝に聞いたその言葉はわたしの中で確固たる自信に変わりました。それは今も変わらず、これからも変わることはありません。
亡くなるということは悲しく、さびしいものではありますが、津軽三味線を演奏する人達は気付いているかいないかは分かりませんが、どの人が演奏してもその中に貢翁先生の手が流れています。
わたしの中にも存在している、それを誇りにしてこれからも私の津軽三味線を突き詰めていきます。
後から聞いたのですが、昨日は同じく昨年亡くなられた福士豊秋先生の命日でもあったそうです。
だんだんと大事な話をしてくれる人が少なくなっていってます。
誰もが必ず迎える事ではあるのですが、伝えることでその人の存在と芸は生き続ける事が出来ます。
縁のあるひとはより一層話を聞く機会を作っていった方が芸の幅が広がります。
一部、怖いという評判等々先輩芸人にはあるものではありますが、恐れているうちは先輩を超えることは出来ません。
全てが無くなる前に聞いておかなくてはならない事がたくさんあります。未来へ繋げられるように、しつこいくらい話を聞いていいと思います。
怒られそうになったら逃げればいいんです(´ー`)
技術と道具、義理と人情を含めて、先達から頂いたものを大事にしたいですね。
今日も1日がんばりましょう。
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