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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
雪だるま
作ったその時は愛らしく、かわいく見えるものです。
不格好なものもあるかもしれませんが、作ったひとの情熱がこもった雪だるまは特別なものです。
しかし、溶けて行ったり、新たに雪を被ったり、人からいたずらされたりして形が崩れていくとだんだんとそんな感情も薄れていきます。
そして最後は砕かれ、ほかの雪と同様に溶けるようにばらまかれます。
一瞬輝いて消えていく花火のようであり、
わたしが演奏する三味線の音のようでもあります。
その一瞬、その一瞬が大事で、大切で、
感情を入れていっても、それは残る事はありません。
録音や撮影などの技術で残すことは出来ますが、
やはりその時と場所で見て聴いたものとは違います。
それだけは世界中の音楽家が口をそろえて話をします。
雪だるまの姿は面白くもあり、ぶちゃいくでもあります。
しかし、自分の演奏する津軽三味線の音と同じだと考えると
また感慨深いものに見えます。
明日は雨が降り、雪解けが進むとか。
現在、凍結した路面が解け始めて車輪が空転、
さらには前進後進不能になる車が多数でています。
雪解けも除雪も、どんどこ進んで欲しいです。
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