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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
いつまでお稽古をしたらいいのか・・・
上手くなるまでの道は長く、長く、ながーーーいものです。
険しい道ではなく、長いんです。
それこそ永遠に続くようなものです。
繰り返し、繰り返し。
聞き返し、聞き返し。
検討に検討を重ね。
地道過ぎて敬遠されることもあります。
区切りはあります。
譜面を頭からおしりまで。
譜面を見ながら演奏できた。
譜面を見なくても演奏できた。
音の大小で表現できるようになった。
ノリを意識して演奏できるようになった。
などなど。
分かりやすい上達ぶりというものも存在します。
でも、これもいつしか実感できることが少なくなってくるのです。
ある程度演奏できるようになると、曲が変わってもコツは一緒なのでそこそこの演奏がすぐに出来るようになります。
求めるものがどの辺なのかにもよるのですが、大概は演奏できる曲はすべてが横並びの出来栄えになるはずです。
そこから抜けるためには前述の状態を続けなくてはなりません。
これがお稽古をし続けなくてはならない、時間というものの長さに変わっていくわけです。
自分の腕前を判断するためのものは意外にもはっきりとしています。
津軽三味線なら一人で「六段」という曲を録音して、聞き返せばすぐに分かります。
ついでに気を付けなくてはならない事も分かります。
六段という曲じゃなくても構いません。
飽きるほど演奏した曲であればすぐに分かります。
飽きるほど演奏しているはずなのに、上手に聞こえなければそういう事です。
さて、いったいいつお稽古は終わるのでしょうか。
答えは闇の中です。
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