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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
やり続けることで分かる事。
長い時間お稽古をして、さらにお稽古をして、初めて分かる事もあります。
それら分かった事を短縮して教えていく職業でもあるのですが、これがすぐに伝わるかというとそうでもありません。
やはり時間が必要な部分は存在します。
代表的なものは筋力。
三味線を弾くための筋力というものが存在していると思います。
これはダンベルなどの器具を使ってどうこうなるものではありません。
時間をかけてうっすらと付いていく筋肉や骨格の変化が必要になります。
演奏者あるあるですが、右と左の腕の太さや形が違ったり、指の太さや掌の厚みが違ったりします。
結構短期に出来てしまいますが、タコやマメなどもそのうちのひとつでしょうか。
遺伝という言い方も出来るでしょうけれど、長くやってきたからそうなったというものの方が多いと思います。
譜面や音源を身につけるのは短時間で出来ますが、そうはいかない部分がたくさんあります。
そんな部分を指して「壁」と称したりするのでしょうね。
壁を打破できる方法を指し示す師匠になりたい。
いつも心がけてはいるのですが難題です。
自分が打破した方法がいつでも相手にとっても最善の策とは言えないんです。
その人の信心と工夫があって初めて最善策になる、そんな感じです。
現在取り組んでいるのは、力を抜いて力いっぱい打つ方法の説明や体現法。
音で伝えるのは演奏すればいいので簡単なのですが・・・。
毎日なにか考えながらお稽古しなくてはならないですね。
今日も一日がんばりましょう。
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