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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
ここ数年というか、すでに10年以上変わってないと思うのですが、活躍の場が減ってきていると思っています。
わたし個人だけの話ではなく、業界全体を見てそう思います。
発表会やコンサートが減ったという事、愛好者の勢いが無くなってきた事が原因だと考えられていますが、本当にそうなのか?と思うことがたくさんあります。
好きな人は増えてる、と思います。
でもいわゆる『聴くのがすき、観るのがすき』という人です。
ファンと言えば分かりやすいでしょうか。
不思議と年齢の壁はなく、時間を作ってまめに足を運んでくれる人はいるものです。
活躍の場とは舞台なわけですが、観客となる人や観客になりたい人は増えてるのですが、その活躍の場を作る人が減っているのが一番の原因かなと思います。
以前は我々と同業者でも、他の種類の人でも、自分の門下生たちの発表会を開催すると、今後の勉強のためにとたくさんのゲスト出演者を探すのに苦労していたと聞いてます。
先導する先生が勉強をする姿勢を見せることで、また一門の実力が上がり、評判が上がる事を分かって行動していたので、腕かいいと呼ばれる人を自分のためにと呼んだそうです。
そして、興行師と呼ばれる仕掛人が居なくなった事も大きな原因です。
あまり印象は良くないかもしれませんが、興行師という人は常に商売になる話や、案を考えて地元の有力者に声を発してたそうです。
飛び込み営業など、人がなかなか出来ない事を進んで行い、資金ゼロのところから出演料から会場費まで産まれさせる事が興行師の仕事でありやりがいだったのですが、いつしかその仕事も新しい手法に変わったりして、仕掛けを作ることが出来なくなってしまいました。
当然、闇のはなしもあるので、評判が原因な事もあったでしょうが、芸人さんの頭には芸が詰まっているのであって、商才が詰まっているわけではないのです。
動いてくれる人が居て、初めて輝けるものなのです。それを代行していたのが興行師という存在が少なくなったのは大打撃だと思います。
最近の若い芸人さんは自主企画という手法をとる人が増えています。
コツコツとファンを増やし、賛同者、協力者を増やして、積み上げたものに余裕が出来たらゲストを呼ぶ。
そんな苦労をしています。
最初から強力な支援者が居たり、組織を見つけた人はそうでもありませんが、そんな話はほぼあり得ない話で、個人の営業努力が必要になります。
なんでもやらなくちゃいけない、そんな時代になって、さらに戦略家でもなくてはいけない、という時代に入っていると思います。
横浜にぎわい座の公演はその流れに少し抵抗している部分と、今の流れに沿っている部分があり、メンバー全員があの手この手で観客を増やそう、賛同者、協力者、支援者を見つけようと動いてます。
5人いるのですが、なかなか文殊の知恵は出てきません。
それでも諦めなければ巡り合わせは常にあるわけですし、今回もいろんな人から声をかけてもらいました。
それらを大切にしていけばなんとかなる、そう信じています。
いつでも応援して頂けるかたを募集しておりますので、DG5事務局までご一報くださいm(_ _)m
090-2211-5458(斎藤)
dg5@syamisen.com
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