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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
気になる建築お隣さんシリーズはお休み。
昨日は小松市公会堂へ公益財団法人日本民謡協会の平成29年度指導者資格認定試験の打ち合わせに行きました。
わたしの役目は専属伴奏。
課題曲になっている曲の伴奏を担当するようですが、最初から勘違いで出向いていました。
演奏できる演目だけ行えばいいもの、と思っていたのですが,
それは大きな間違いで、専属伴奏には課題曲Aと課題曲Bを分けて担当する事になっていたようです。
書類や会報に書かれていたのかもしれませんが、全く目に止まっていませんでした。
なんせ、目の前には通称「西物」と呼ばれる、細棹三味線で伴奏するのが当たり前の曲ばかり。
それらが気になって気になって、注意事項など重要事項を探す余裕すらありませんでした。
ただ、
わたしの知る「西物」とは、
北海道、青森、秋田、岩手を除いた地域の民謡の伴奏を指し、
山形など地域によっては伴奏方法を統一するために、
基準になる伴奏を指定流派のものに限っている・・・と定義しています。
三味線を触る人には分かる話ですが、
二上りに調弦して花笠音頭を伴奏していたのは過去の話で、
現在は本調子に調弦して花笠音頭を伴奏しないと変な目で見られます。
つまり、わたしの演奏出来る曲の中には「それは変ですよ」と
突っ込まれるようなものも存在します。
詳しく聞くと、
課題曲A = 東【地区・地域】
課題曲B = 西【地区・地域】
との仕分けがなされていて、
どうやら宮城、福島、山形や千葉に茨木などの北関東も
わたしの担当する範囲になるらしく、伴奏をお願い致します・・・と。
協会認定部の担当者の人、もうちょっと考えてください。
今までもこういった勘違いや略式な理解で伴奏を頼まれた事がありますが、
「津軽の人間は津軽民謡しか興味が無い」とか、
「なんでも来いに名人無しの業界」などの話が全く活かされず、
事務的に演目を決定しすぎです。
『不勉強ですね』と過去に言われた事もありますが、反対です。
民謡という閉鎖的な音楽の事を全く考えないあなた達が不勉強なのです。
「この曲はこういうものである」と、
確たるものがあるわけですから、調べて課題曲の振り分けをしてください(´д`)
幸いにも同じく専属伴奏に入っていた藤本琇東紀先生のお陰で
打ち合わせは無事に終了し、わたし自身が思い出せた曲がありました。
さて、不勉強らしいので、本番まで勉強します。
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