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津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
うちから見える福井市民福祉会館。
この大きく立派な建物、昨年度で解体される事が決まり、現在は崩される日を待つだけという状態です。
我が家より南側にあるこの建物が無くなると、次に見えてくるのは福井市文化会館であろう、と思うとその福井市文化会館も現在は移転か建て替えかと議論されています。
なにかと南側の風景は近く変わるのだろう・・・と思っていたら、どうやらそれよりも前に積水ハウスの土地活用賃貸住宅経営として3階建てのアパートが建つらしいです。
いち早く気が付いた町内の人が建物の建ち方を確認し、日照権や家の中を覗かれる、家主はどこにいて何か事件があったらどこに問い合わせるのか・・・
これから何十年も付き合うことになるお隣さんと現在色んなやり取りを始めました。
今のところ分かっていて疑問なのは、家主さんは明かすことが出来ないという事。
基本的に積水ハウスがトラブルの全てを請け負うという事なのでしょうが、だいたいの結末は予想出来ます。
大手企業は信用がある、というものの大手だから担当者がコロコロと変わることがあり、そのうち『それは前担当者が・・・』と話はまとまります。
それでは周辺住民としては困るのです。
営業担当のひとはマニュアルに沿うように話しますが、他人事だから感が半端ない今時の人らしく、話を聞いた母親含めわたしも納得していません。
建築するものは住宅の高さに対しての条例法律まで詳しく調べて作られているため、基本的にはいちいち周辺住民には知らせなくても建てられるのだとか。
ですが、昨今アパートマンション経営はうまくいかないのが当たり前で、朝昼のワイドショーでは度々トラブルを報道しています。
インターネットも調べれば多数の案件が出て来て、色々と読めば読むほど先住者として口を挟まなくてはならないようです。
口を挟むと嫌な顔をするのが営業担当のひとなのですが、周辺住民と円満にまとまってこその成果であり、評判が高くなった事が次の営業を呼び込むものと思います。
この辺りはわたしの仕事と同じで、素晴らしい仕事は次の仕事を生んでくれます。下手な営業トークや、その場かぎりの言葉を並べるより遥かに影響力を持ちます。
ただ、その器が相手にあるかどうか・・・
実は過去に我が家がある場所と隣は病院が建っていて、その病院の建物があることで周辺では嫌な想いが長く続いていたそうです。
建っている以上、その建物を利用するひとがいる以上、その建物が無くならない限り付き合っていかなくてはならない・・・との話は深く深く納得でした。
思えば、旧家の周辺のひとは我が家から漏れてくる三味線の音や唄声に怒るひとはいませんでしたが、我々家族は後から入ってきた人間であり、地区に住む先住者からすれば『やかましい住人』だったと思います。
しかし、幸いなことに近所との付き合いを建てる前から行ってくれた業者と両親のお陰で、わたしが大人になっても、さらにわたしの子供たちが舞台に上がるようになっても応援をしてくれました。
そんな関係が築けるかどうかは、やはり先住者とのきちんとした付き合いしかないのだろう・・・
これから長い話し合いがある・・・というか、あって欲しいと祈ります。
つづく。
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