津軽。

ブログを御覧頂きありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 


『津軽三味線って、自由に演奏していいんでしょ?』

 


自由の範囲がありますが、どこまでも限りなしに自由ではありません。基本は、津軽民謡に伴奏できるように、音の運びを考えていき、その中で自由に演奏しなくてはならないと、私は考えています。

 

そうでないと『津軽』を冠する事は出来ないのではないでしょうか。

音色に対して「津軽」なのではなく、曲作りに対して「津軽」なので、あくまで楽器としては太棹三味線であるものを、「津軽三味線」と呼ばせるだけの説得力の根幹は、曲作りの妙技にあると思います。

 

だから、

『津軽三味線は自由に演奏していいものではないです。』

が、私の答えです。

 

ただ、津軽三味線として演奏している際に感じるのは、様々な種類音楽、世界に数多存在する音楽に通用する力を感じます。

実際にその力を発揮しているバンドは多数ありますし、人気があります。

 

そういった応用力、汎用力の地盤の強さをみて『自由に演奏出来る』と判断するのでしょう。

 

自由にやり過ぎて、人から理解を得られない域にまで行かないように演奏したいと思います(´ー`)