プロがやる普段の稽古

プロとして活動している人達の、普段のお稽古はどうしているのか?

 

すごく興味ありますよね。

答えのない世界だからこそ自由でいいのですが、過ちを指摘される事がありません。

 

むしろ人に参考にされ、奪われるノウハウの方が多いのかもしれません。

疑心暗鬼といいますが、昔の芸人さんたちは芸を盗まれまいと努力したそうです。

 

では実際のところどうなのか?

 

わたし個人の考え方からすると、あまり真剣勝負な演奏をお稽古ではやりません。

せいぜい1、2回程度の全力演奏が基本です。

 

プロであるなら、仕事をしている全ての人たちと等しく時間をかけるもの、とは思っていません。

出来れば短時間に、集中して自分の訂正箇所を見つけ出す作業をしています。

 

聴く稽古がそれにあたりますが、リズムの揺れやフレーズの選択、強弱の付け方がおかしくなかったかを集中して聴くと、それが新たな発見を呼び、自分を高みに連れていってくれます。

 

やはり身体は消耗品であり、年齢による衰えも出てくるものです。

人間である以上、逃げられない事象もあるわけですから、少しでも無駄のないお稽古にしようと思っています。 

 

でも、これが当たり前だとは言えません。

 

何度も何度も繰り返し、自分の動きを正していく稽古も存在します。

 

回数を重ねることで掴める真実があり、回数を重ねることで身に積むことが出来ます。

 

この矛盾した二つをバランスよく合わせたお稽古を、プロと呼ばれる人はしていると思います。

 

よく働き、よく食べて、よく遊び、よく休む。

こんな感じでしょうか。

 

寡黙になればなるほど、盲目になることもあります。

ほどほどに、ちょうど良く・・・これが真髄なのかと。

 

悟りの世界みたいですね(´ー`)

わたしもがんばります。